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「断捨離・・・」

2012年1月27日

今年は「断捨離」の年になる。
そう覚悟はしていたのですが。

う〜ん、なかなか難しいものですね。
両親の遺したものを、どう扱っていけばいいものか。
ただでさえ悲しいのに、この、急にドカンと出された課題を前に、寂しさやら虚しさやらが、やけに深々と身に沁みてくる冬ど真ん中であります。

捨てたくない、とも思うのですが。
どうせ自分も死ぬのだし、ごくごく少ない量に絞るべきだとも考え。
兄や妹との価値観の違いも、やはりどうしたってあるわけで。

そうか、まずは、自分の身の周りをすっきりさせてみよう。
・・・とばかりに、「ヨイショ!」と腰を上げてみたものの、んまぁ、片付けのはかどらないこと、はかどらないこと。

“ときめかないもの”に囲まれつつ、しかし、その“囲まれている感“にやや安堵したりもしながら、ほたほた歩いてきた47年間からのギアチェンジ。
せっかく(?)両親がそのきっかけを作ってくれたのですから、グワシッと、・・・ニュー向井に変身(脱皮かも)したいものであります。

しかし。
そんなことを考えながら、手始めに本棚の整理をしようと立ち上がり、まだ読んでいなかった大量の本を「手放す前に・・・」と、つい読み始め、すると本を読む楽しさに久々に“ときめいて”しまい、ときめくと夜も寝ないでラストまで読んでしまうという、思えば小学生の頃からの悪癖がぶり返し、そうなると、気づけば本屋さんをうろついてアレコレ買っている、目の下クマ女・・・になってしまうのでございました。嗚呼。

でも。
私だって、そんなにバカじゃありません(笑)。
今年からは、頑張れば一晩で読みきれる本、それも寝転んで読んでも、腕がぷるぷる震えることのない文庫本を選んで買っているのですよ。おっほん。

今月は、『恋愛中毒』、『ビブリア古書堂の事件手帳@・A』、『夜は短し歩けよ乙女』、『人間というもの』、『坂の上の坂』、『下山の思想』、『死なない練習』、『思考の整理学』を読みました。
図らずも面白かったのは、『坂の上の坂』と『下山の思想』、『死なない練習』と『思考の整理学』の対比であります。
あと、ビブリア古書堂と、歩けよ乙女を続けて読んで、古本屋さんへすーっごく行きたくなって、・・・でも、古本屋さんにはほとんど馴染みがないもので、代わりに、今、ちょっと久し振りに『くちぶえサンドイッチ』を再読し始めた・・・というところです。

本が本を呼び込み始めましたよぉん。
このぐるぐるスパイラルが楽しいのよ、うききーっ。
・・・なんて、言っていたら、またまた自分の身の周りの整理学が後回しになっとりましたがな(汗)。
ものを極力減らしてから、図書館を生活エリアに入れ込みつつ、シンプルに生活したいものです。

ところが!!!
本当に本っ当に、いきなりなのですが、こんな私が、知人の「断捨離」を手伝うことになりました。
・・・なってしまいました。大丈夫でしょうか。

実は。
今週の月曜日、ふと思い立って、もう28年も通っている小料理屋さんへ顔を出してみたんです。
夕方から降り出した雨が雪に変わった、あの寒い月曜日。
子ども達のサッカーが急遽お休みになり、「練習の間にスーパーへ行こうと思ってたのに〜、ま、仕方ないわな」と、彼らを連れて車で出かけた私。

まだ5時だというのに、街にはほとんど人影がなくて、車も少なくて、・・・ふぅぅ、年明けに小さな字でお便りをくださった女将さん、どうしてるかな、今日みたいな寒さは堪えるだろうな、お客さんもあまり来ないだろうけれど、雪に変わったら足元が心配だな・・・と。
そう、みるみる膨らんだ想像が、どんどん心配な方向へたなびいていったのでございます。

よぉし!
家に食材を置き、タクシーを呼んで、んもう、子ども達も一緒に六本木へ行くしかないっスよ。
お店へお電話をしても、最近はおかあさん、耳が遠くて出ないかもしれないのよね、いや、慌てて出ようとして転びでもしたら、・・・いよいよ心配モードが止まらんのです。

心臓をバクバクさせながら、子ども達の手を引き、お店の入っている雑居ビルへ行ったら。
私達の乗った登りエレベーターのドアが開いた途端、そのエレベーターに乗って地階へ降りようとしていた、おかあさんに会えたのです。ギリギリセーーーフ!

おかあさん(女将さん)に、初めて子ども達を会わせることができて、本当によかったと思います。
92歳になるおかあさん。
いつも私のことを心にかけていてくださって。
2年ほど前、「子どもちゃんたちの写真をちょうだい。お守りにしたいのよ」と頼まれてお渡してあった万結の写真を、あの日もお財布の中に入れてくださっていて。

今度は、おかあさんと子ども達の3ショット写真を激写したんですよ(笑)。
カウンターの中で万結と並んだとき、おかあさんって、こんなに小さな人だったっけって、涙が出そうになりましたけど。

お店は・・・営業していませんでした。
エレベーターホールからお店に戻り、鍵を開けて、懐かしいカウンターに座り直し、暖房を入れ、囲炉裏でお餅を焼きながら、伺ったことには。
「こうして来月まで、ちょこちょこ来ることにしてるの。もしお客さんが来たら、お店はもうやってないから、何も出せないんだけどね。少しだけ、ここで何か飲んでもらって。で、キープしてもらっていたお酒を返したいの。ほら、これ全部、返さなきゃいけないのよ」とのこと。
おかあさんが指差す先には、ずらりと並んだ一升瓶は、およそ100本・・・。

うわぁん、全部の経緯を説明しようとすると、ものすごく長くなりまする。
小説を書ける力があったら、どんなに素敵だったかしらと悶絶しつつ、・・・来世にかけましょうかね!
つまり、おかあさんは、お店で大切に使っていたいろいろな宝物を譲りたいと思われて、私にお手紙を書いてくださったそうなのです。

是非とのことで、自然のままの形を活かした、大きな櫟の木の椅子をいただくことに。
「わかりました。家に運んで、乾拭きしながらかわいがっていきますね」と、お答えしたときの、おかあさんのほ〜っとした顔といったら!
「よかった。これでよかった。今夜は眠れるわ、本当に」と、言っていただき、ちょっとウルウルしていた私は、・・・油断していたのだと思います。

「せとものも、もらってくれる?」と、お話が展開する中で、「あ、はい、私で使いこなせるものなら」と、にこにこしていたところ。
自分のカツゼツの悪さを反省するしかないのですが、おかあさんには、私の返事が最後まで聞こえていなかったようで、気づけば、お店にあるすべての食器を、この私がいただくことになっていたのです・・・・・・・・・・・あぅ。

おかあさんの、涙を流して喜んでくださるお顔を見て。
ワタクシ、決心しました。
おかあさんが長い時間をかけて、コツコツ集め、丁寧に使ってきた食器を、どなたか、同じように扱ってくださる方に受け取ってもらうしかない、と。

たとえば。
地震や津波の被害に遭い、それまで開いていたお店を失ってしまい、また頑張って開店させようと思案しているけれど、できれば、食器をすべて新しく揃える費用を節約し、その分を他の設備購入に充てることができたら・・・と思われている方がいらしたら、是非、ご連絡いただけないでしょうか。

私も、ちょこちょこ、おかあさんに会いに行き、囲炉裏でタタミイワシでも焼きながら、食器を整理整頓し、必要とあらば、写真を撮ってご紹介しますので。
お店の場所や電話番号を載せると、おかあさんが一人でお店にいる時間が、どうしても心配になってしまうので、このサイトへ連絡してくださると助かります。
また、「俳優座の裏の、あの店かな?」と、思い当たった呑兵衛さんたちは、ちょっぴり時間を作って、キープしていたお酒を受け取りに行かれてみてくださいね。

長くなりましたね〜。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
さて、これから、文庫本をバッグに忍ばせつつ(笑)、リビングに万結のランドセルが転がったままではありますが、大阪出張へ出かけてまいります。


P.S. 先週書いた、ケツメイシの曲は、「君にBUMP」でした♪
教えてくださった皆さん、まっことありがとうございます。