
「磐梯熱海温泉 華の湯にて」
2017年9月12日
お湯自慢、お料理自慢のお宿へ行きました。 ふくしまの食を体感する旅として、こちらでは齋藤正大シェフにお話を伺いました。
震災までは、華の湯に泊まりに来てくださるお客さんに、非日常を楽しんでいただけるよう、アレコレ工夫してお料理を作っていた花形シェフ、齋藤さんでしたが。
震災が起き、磐梯熱海への原発事故の影響はなかったものの、風評被害により、お客さんがまったく訪れなくなってしまった大型温泉宿。 ‥その静かすぎる厨房に、呆然と佇むお姿が目に浮かびます。
復興工事等のための宿泊施設として、現場で泥だらけになって働く皆さんが、華の湯に大勢泊まるようになっていた時期、齋藤さんは、「皆さんの明日のために、しっかりと料理を作ろう。食べたあとに身体が温かくなるような、疲れが軽くなって未来を明るく思い描けるような、そんな料理じゃなければ意味がない」と、ご自分の価値観が大きく変わっていくのを感じたそうです。
地産地消にこだわり、身体に優しいお料理を、今も美味しく作り続けている齋藤さん。
普段は照れ屋さんで、あまりお話なさらないタイプのようですが、お料理にのお話になると、このハジける笑顔! ステキです!
こちらのパネルは、宿泊の子どもさんたちに参加してもらうお料理教室のポスター。 子どもたちに地元で採れた食材を使って調理してもらい、それを一緒にすべて食べるのだそうです。
本当のご馳走、ですね。 子どもたちはもちろん、私たちも、食べることの意味をもう一度考え直しておけば、未来はもっと明るくなりますね。
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