
「桃農園で記念撮影」
2017年9月11日
甘い香りに包まれた、幸せな記念撮影です。
・・・この「幸せ」を取り戻されるまでに、一体、どれだけ涙を流されてきたのでしょう。 あづま果樹園のご主人は、あえて明るく「僕たちが泣いていたらダメだと思うんです。どんなにつらくたって、平気な顔をして、美味しいものを安全に提供していくしかない。地震の直後から、もう一体どうしたらいいものか、全然わからない時点から、うちの農園では、とにかく木の一本一本をゴシゴシ洗ったんだ。まだ寒くて、洗ったそばから木が凍ってしまって、かなり木を死なせてしまった・・・。けれど、やるしかないと思った。じっとなんか、していられない。結局、ここらの果物から危険な放射線量が検出されたことは、ただの一度もなかった。だけど、思いつく限りの努力をしなきゃ、風評はなくならない。復活はできないからね」と、にっこり話してくださいました。
「桃栗三年、柿八年」という言葉は、出荷用の樹木に関しては、通用しないそうです。桃を出荷するためには、桃の木を5〜6年かけて育てて、やっと出荷デビューとなるのだとか。 2011年に枯れてしまった桃の木の、生まれ変わりの木々たちが、今年、きっと続々とデビューしているに違いありません。
幸せなひとときをかみしめました。
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