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「・・・全然、答えてもらえませんでした」

2008年1月31日

今日の公開講演会ラストに設けられた質疑応答コーナーでは、まず、参加者が質問用紙に質問を書き込み、それに先生方が答えてくださるという形がとられました。
その上で、時間的に余裕があった場合、挙手での質問が許されると、・・・当日になって決まったそうです(汗)。

なので、ワタクシ、頑張ってカキカキしたんですよぉ。手が腱鞘炎になるくらい(笑)。
いえ、さっき貼り付けた質問案(昨日までに書いたもの、今日、子供たちを幼稚園へ送り出してから朝刊を読みつつ書いたものの羅列メモになってしまい、読みづらくてゴメンナサイ)から抜粋し、計12個書いただけなんですけど。
でも、パネルディスカッションの間に書かなければならなかったので、すっごく大変でした。

で、どうなったか。

実は、それぞれの質問について、答えていただきたい先生の名前を書いたほうがいいのかどうか、学術会議の進行係さんに伺ったところ、「質問がたくさんあるようですので、司会者、もしくは委員長に振り分けていただき、専門分野の先生が答える形にしてもらえると思います。なので、(先生のお名前は)お書きにならなくて結構です」と、言われれていたんです。
が、嗚呼、それなのに・・・。

質疑応答コーナーが始まった途端、「これから質問にお答えいたしますが、・・・非常にたくさん質問がございましたので、答えてほしい先生のお名前が書いてある質問について、お答えしていきたいと思います」と、司会者の先生がおっしゃるじゃありませんか。
ムカイ、顔面蒼白だす!

でも、神様ありがとう。
最後の最後に、「お二人からだけ、挙手での質問に答えましょう」タイムを取ってもらえたんです。
ええ、もちろん、ワタクシ、手をまーーーっすぐ上げましたよ。←小学生のとき以来です(笑)。

で、質問したのは次の3点です。

@「国の管理下でなら、代理母に立候補します」という心優しい女性がいらっしゃいます。その方の健康を、国としてどのように守っていかれるおつもりですか。←それまで、代理母に与える身体的・精神的苦痛について、長い説明が行われていたのに、それが国の管理下&調査目的ならOKだなんて安直かなと感じたので、その対策について伺いたかった。

A 出生児に与える心的影響についての調査も行われるとのことですが、代理母が依頼女性の母親、姉妹、赤の他人、代理懐胎が許可されている地域の外国人だった場合を設定し、その上で普通養子縁組、または特別養子縁組を行って比較、そして、その先にも、出自を告知するケース、告知しないケースを作って調査するのでしょうか。子の人権について、どのようにお考えか、教えてください。←出生児をモルモットにしているという意見が記者からあったらしく、それを強く批判していた先生がいらしたので、子の福祉や人権について、どう守るおつもりか伺いたかった。

B 切羽詰った問題では、いつか代理懐胎が法的に認められる日が来るかもしれないという夢を胸に、子宮摘出手術直前に採卵、ご主人の精子と合わせて受精卵を作っているご夫婦がいます。今、その受精卵は凍結保存され、そのために、年間いくらかお金を支払っているそうです。が、営利目的の代理懐胎が処罰されることになれば、その施設は凍結をキープできなくなります。受精卵は命だと思います。保存装置のスイッチを切るのは、その命を殺してしまうのは、どなたになるのでしょうか。←これだけは、どうしても聞いておきたかった!

滑り込みで質問できて、すっごく嬉しかったのですが、なんと、・・・具体的な答えはゼロでした。
委員長が、「それは、学術会議が決定することではなく、今後、深く議論されるべき問題です。これからは国が、または立法機関が決めていくのです云々」というような(一言一句はあっていないかもしれませんが、ほぼ、このような意味合いの)ご返答をなさったのみで、ハイ終了。

「アドレナリン、しゅるしゅるちゅ〜〜ん↓↓↓」っていう感じでしたが、ま、薄々予想はしていました。
あとから、記者の皆さんに言われましたが、先生方は、代理母に立候補する女性や、比べられて苦しむ子供、殺されてしまう受精卵のことはもちろん、調査対象に選ばれるためにはどうすべきか、そこに希望をかけ、一生懸命祈ってらっしゃる皆さんのいることを、想像していなかったのではないかということです。

「だから、先生方、亜紀さんの質問に一瞬キョトンとしていたでしょう?」と言われ、・・・先生方の表情を見る余裕を持てていなかった自分を反省しているところであります。

さて、最後に一つだけ。
必ず、お伝えしておかなければならなかったことがあります。
これも、記者の方から聞いたのですが、過去に代理懐胎で子を得た方々に対し、それを遡って調査することは一切しないということです。
出生届を受理された時点で、生まれてきた子供の法的身分は決定したということになりましょう。←裁判等を起こされ、調査が入ることにならない限り大丈夫だそう。
どうぞ、安心なさってくださいね!!!!!

・・・というところで、今日は失礼します。
めっちゃ疲れました。とにかく、今夜は眠れます。
皆さんから、たくさんメールをいただけて嬉しかった。
帰りしな、記者の皆さんと雑談できてよかった・・・。


「公開講演会での質問案」

2008年1月31日

代理出産が全面禁止されるということは、「子宮の働きを持たない女性が、遺伝的つながりを持った子供を授かりたいと夢見ることは、もはや許されない」ということに繋がります。
「子供を産めない女性は、その運命を受け止めて生きていってほしい」と、おっしゃっていた先生もいらっしゃいましたが、しかし、それが調査目的であるなら許されるというところに、正直、疑問を持ってしまいます。

「夢を持つことを許されない人と、許される人がいる」
代理出産という方法で子を得たいと希望するご夫婦が決して少なくない現在、この線引きがどのようになされることになるのか。是非、教えてもらいたいと思います。

たとえば、子宮頸がんにより、若くして子宮を摘出した女性がいます。
彼女は当時、病気を患ったことを会社に報告、同僚たちに支えられながら闘病したのですが、今はそれを非常に後悔していると言います。自分に子宮がないことを知っている人間がいては、調査にエントリーできないのではないかと、思い悩んでいるのです。

また、ロキタンスキー症候群であることを恋人に告白できずにいる女性もいます。
もし、その恋人と別れてしまったら、自分の秘密は守られるだろうか。結婚の約束をしてから告白したいと思うが、それでは彼を騙しているような気がして、胸が張り裂けそうになる。しかし、自分の身体のことをできる限り知られないようにしていかなくては、応募できなくなると言うのです。

この他にも、実に、いろいろな思いが交錯することとなるでしょう。
*子宮と卵巣を失っている女性が、卵子提供を受けた上で、代理出産してもらうことは可能か。
*秘密を守るため、肉親(依頼夫婦の両親兄弟など)に隠れて挑戦することは可能か。
*習慣性流産や不育症に悩む方にも、門戸は開かれるのか。
*(依頼女性だけではなく)代理母なってくださる女性は、どのように選考されるのか。その女性の実子、親戚、友人、同僚へは、どう説明がなされるのか。会社を休む際、虚偽の診断書などを提出できるのか。
*トラブルが起こってしまった場合、対処するのは国となるのか。
*国の管理する病院でしか調査を受けることができないのなら、限られた地域の女性や夫婦が優遇されるとの印象を持たれないか。
などなどの混乱が起こってしまうことは想像に難くありません。
具体的な調査方法を示していただかなくてはならないと、強く感じます。


法律で全面禁止されようというのに、「私たち、代理出産の調査対象に選ばれました!」と、喜びをオープンにするご夫婦が出てくることはないでしょう。
「何故、あなたたちだけ・・・」と覗き込む人々の視線に、この日本で耐えることができるとは思えません。もちろん、国の管理下で、口止めされるのかもしれませんし。

しかし、そんな状況下で代理出産が行われて大丈夫なのでしょうか。非常に心配です。
調査のためには、出生児に出自を知らせる必要もあるはずですから・・・。

病気を治すための新薬について、本人承諾の上、その効果を計るのとは違い、この調査には必ず新しい人格が登場してきます。
吉村先生が、「アウトプット(出生児)への承認なしに、代理出産を行うことに問題があるのです」とおっしゃっている場面を拝見したことがありますが、この臨床研究においてこそ、何より「アウトプットの人権」について熟慮されなければならないはずです。

不倫関係にあるカップル間に生まれてくる赤ちゃんにも、ローティーンの少女が産もうとしている赤ちゃんにも、我が子を愛せない精神状態の女性が悲しい気持ちで授かる赤ちゃんにも、他のどの赤ちゃんにも、古今東西、アウトプットとしての承認を得ることはできませんでした。

が、調査対象として、「必ず出自を告知され、その影響を調べられる。そして、他のケースと比べられる」という筋書きの上に立たされなければならないとなれば、それが人権侵害に当たらないと言えるでしょうか。





う〜ん、私としては、「子の福祉」についての疑問に絞って、聞きたいっス!
キャー、時間がない!!! ここからは別紙だす。

「公開講演会での質問ラフ」

代理出産を法的に全面禁止とする一方で、国の厳重な管理下、臨床研究的な調査をなさるとのこと。その調査対象に選ばれるための条件や、予定件数、まとめたデータの発表方法など、伺いたいことはたくさんがあるが、経験者の立場から確認しておきたいことを、この際、一つだけ問う。

『対象に選ばれた場合、代理出産で生まれてきた子は、依頼夫婦の実子として生活していけるのか』

実子とされるのなら、その根拠を示してほしい。調査目的なら、「分娩者を母とする」という現行法の射程外とされるのか。それとも、「調査目的なら合法」とする法律も併せて作るということか。

現行法に従い、実子とされないのなら、最高裁の薦める特別養子縁組手続きを行えばよいということになるのか。しかし、特別養子縁組が成立するか否かについては、当然、裁判所が決定を下すものであり、たとえ学術会議の調査主旨が、「生殖補助医療の在り方や、生殖補助医療で生まれた子供の法律上の扱いについて、多くの議論がある中、その明確な方向付けをするべきであるから」というものであっても、この段階では、出生児を調査のためのスタートラインに立たせようと考えること自体に無理があるのではないか。

特別養子縁組が行われなかった場合、もしくは、成立しなかった場合は、代理母が親権を持ち、依頼夫婦が養育するという(現在の私たちと同じ)形となるのか。こういったケースも含めたものが、代理出産に関する長期的調査とされるのならば、調査対象となる出生児の福祉について、国はどのように管理していくべきとお考えか。

その代理出産が、調査目的で行われたものであったか否かで、出生児の法律上の扱いが左右される可能性があるということか。たとえば、特別養子縁組を行う際などに、国や学術会議等から裁判所へ、便宜を図るよう連絡が回るという構図が生まれるのか。←普通養子縁組と特別養子縁組の2種類を設定し、比較調査したいとおっしゃった先生もいたらしい!

「特別養子縁組すればいい」ということは、生まれた子供は、法的に(もちろん、戸籍記載上にも)何ら実子と変わりない存在になるわけで、「代理出産によって生まれた子を、あなた方のような事情を持った依頼夫婦の実子とみなすことに問題はない」と、最高裁に言われているようなものなんですよと、法律学の大先生に教えていただいたことがある。では、国の厳格な条件を満たして選ばれた依頼夫婦の子供が、比較調査のために、普通養子縁組をさせられることになったら、そこに人権侵害の怖れはないといえるだろうか。

「我が国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関」として、代理出産が代理母や出生児に与える影響を調査するということだが、その調査には、出生児が実子と認められた場合、認められなかった場合、代理母が依頼女性の母親だった場合、姉妹だった場合、赤の他人だった場合、法的に認可されている地域に住む非日本人だった場合、そして、それらそれぞれのケースにおいて、本人に出自を告知する場合と告知しない場合を設定していくのか。

もし、その調査中に、トラブルが発生した場合は、国の管理下で対処してもらえるのか。そもそも、何回まで代理出産にトライさせてもらえるのか。会社を休む際などには、虚偽の診断書が用意されるのか。代理母の実子への説明は非常に難しいと思われるが、その部分も国が行ってくれるのか。・・・詳しく知りたいご夫婦は多い。調査方法について、きちんと示してもらえなければ、混乱が起こるのではないか。

代理母に与える肉体的・精神的な負担について調査が行われる際、同じ経験を持った代理母同士が気持ちを打ち明け合うことにより、それらを乗り越えられる可能性が高まることは明らかであろう。出生児においても、横のつながりを持てるかどうかに、大きな鍵があると思われる。国の管理下において、そのような対策が練られるようでなければ、心を持ち生活している人間を調査対象にすることはできないと考えるが、そういったフォロー体勢を整える準備はあるのか。

代理出産が出生児に与える影響を調べるためには、肉体的な調査はもちろん、出自を知った際に受ける心の揺れについての調査も必要となるだろう。告知の形やタイミングは、当然、出生児の性格を充分に考慮した上で行われなければならないが、自分が法律に反する形で生まれた人間だと知らされることへの配慮は用意されているのか。片や罰せられるケースもある中、その事実を受け止めるのは非常に難しいことになるのではないか。

「実際には、臨床研究は行われないだろう」という声も少なくないが、それでは、代理出産を全面禁止する根拠がなくなってしまう。法律を定めてからデータ集積を始めるとする順序のあり方にも大いに疑問は残るが、将来、この法律の正当性を証明するデータ開示が広く行われなければ、法治国家は崩れてしまう。誰がどう責任を持って、国内外に発表し得る学術的調査を行うのかを詳らかにしておいてほしい。

まずは、ここまで・・・できるだけ伺ってきます!





・禁止理由として、「代理母に肉体的・精神的な負担をかけてはならないから」とするのは、実際、私も一番悩んだ点なのでわかりますが、しかし、「営利目的であった場合、代理母以外の当事者は処罰されるべき」という結論を導き出す理由付けにはならないと思います。

たとえば、「私はネバダ州法のもと、正式に認められた方法で代理出産をし、同時に出生児に対する母親としての権利も義務も放棄しています。受け取ったのは必要経費のみですし、被害に遭ってはいません」と主張する代理母を、「いいえ、あなたは依頼夫婦から害を被ったのです」と、勝手に「被害者扱い」することなど、誰にもできないのではないでしょうか。

「人の身体を専ら生殖の道具としてはならない」という意見もありますが、代理母の女性が、「自分の身体を道具として使った」という意識をまったく持っていないケースも多々あり、一方的にそう決めつけてしまっては、代理母に対し、礼を欠いていると思います。
何より、「ボクのママは、本当にすごいんだ!」と誇りに思っている代理母の子供たちに、「いえ、あなたのお母さんは営利目的で身体を道具にされてしまった被害者ですよ」と、説明していいのでしょうか。

私とパートナーを組んだ代理母の家族は、生まれてくる子供が私たち夫婦に引き取られていくことを前提に、代理母になってくれました。そこへ、日本では認められていないからと、生まれた子供たちを代理母家族のもとへ行かせ、養育してもらうことになったらどうなるか。果たして、代理母家族は、その状態に幸せを感じるでしょうか。それが、少しでも被害者に償うことに繋がるのでしょうか。←必ず例として挙げられるのが、20年前のベイビーM事件。先生方は、どのくらい広く資料を集めてらっしゃるのだろう。“データはない”とはいえ、各分野から研究はなさっているはず。

この際、外国裁判の効力について、どうお考えかも伺っておきたいと思います。ちなみに、私たちの子供はアメリカ人なので、私のことを母親と理解するのが正解だと思われますが、どうでしょうか。


・罰則についてですが、罰金を払うということになるのなら、その受取先はどこになるのでしょうか。厚労省? 法務省? 国? それとも、代理母でしょうか? ←ソボクな疑問すぎ? また、もし刑務所に入ることになるのなら、子供にはどう説明すべきだと思われますか。そもそも、罰則を受ける際、プライバシーは保護されるのでしょうか。もし、代理出産について隠していたら、隠蔽の罪に問われる可能性もあるのでしょうか。

・・・私のしてきたことに対し、遡って罰が科せられる可能性もあるでしょう。
過去の行動に関しては、罪に問われない可能性もありますが、これまでに代理出産で子を得たご夫婦はどうなるのでしょう? 過去の挑戦については罪にならなくても、その事実を詳らかにせず、代理母に産んでもらった子をご自分で産んだ実子として育てているという(現在に至る)行動についてまで、裁かれる日が来るということでしょうか。

となると、根津先生や、鷲見コーディネイターの持ってらっしゃる過去の資料まで調べようとする人が出てこないとも限りません。そういった場合のプライバシーの守られ方(アメリカでは、これを破ると重罪だと思います)、すでに成長した子供たちが受ける影響についても、考慮してらっしゃるのでしょうか。

人間を調査対象とすること、罰則を科すという法律を作りあげることが、国民をどう幸せに導くのか、その点についても、必ずや伺わせていただきたいと思います。


・子宮の中で、自分の遺伝子とまったく繋がりのない赤ちゃんを育てることに、生理的拒否反応が起こることもあるという報告は、どこから出てきたものでしょうか。

2003年までに行われた、厚生労働省による生殖補助医療についての審議会内において、「将来、卵子提供、胚提供についても認可されていく方向となるだろう」というニュアンスの話し合いが持たれていたように思いますが、ここにきて、それらに禁止の可能性が出てきたということになりますか。


以上、まとめる時間がありませんので、まずは貼りつけておきますね。
ツギハギでごめんなさい。
ではでは、行ってまいりますっ(汗)。


「春は来る、と信じて」

2008年1月29日

こんにちは。
学術会議の公開講演会向けに、今、いろいろ準備しているところです。
皆さんからのメールも、どんどん、どんどん届き、背筋の伸びる思いです。
ありがとうございます!
学術会議の議事録を読むのも勉強になりますが、やはり、皆さんの生メールを読ませていただくのが、一番、脳みそに染みます・・・(拝)。

が、何せ、相手は学術会議。
「我が国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関」ですから、まぁ、私がいくら質問したとしても、大型ブルドーザーに小石が一つ乗っかるくらいのことで、ビクともしないんでしょうけど。

でも、そんな力関係にも拘らず、まだ質問の受け付け方を決めてくださっていないそうで、どうしたものかと、実はワタクシ、迷ってばかりの状態なんです(汗)。
挙手で質問する形だったら、私の質問は一つにまとめなくてはならないでしょう。
質問用紙に書き込む形になったら、皆さんから預からせてもらった質問も併せ、とにかく会場でひたすら何十枚も書き続けることになると思いますっ(笑)。
ただし、参加者一人に対して、質問用紙は一枚しか渡されないのかもしれませんので、う〜ん、その場合は、巻紙のように長く長く紙を足して、書き込みまくってみますね。
ただ、質問用紙を使うことになったら、「数多く集まった質問から順番に答えていくことになるかもしれません」と、内閣府の方がおっしゃっていたこともあり、・・・嗚呼、どんな形に転ぶにせよ、私の質問に返答がいただけるかどうか、そこには何の希望も持てないのでありました。

「一般の皆さんの意見を集める」とする割には、プライバシーの保護について、「私ども(内閣府)が、マスコミに対し、一般の皆さんを撮影しないようにと指示することは一切ありません」と、めっちゃ杓子定規に言われてしまったことも、非常に気がかりです。
勇気を振り絞って会場へ行く一人ひとりの気持ちを、もう少し思いやってくださってもいいのになぁ〜なんて考えてしまう私は、“ないものねだり国民”なのでしょうか???

当日、会場がどのように仕切られるのか、詳しいことはわかりませんが、私はできる限り前列の、できる限り舞台に向かって左側(いわゆる下手側)に座りますので、・・・会社に黙って講演会にいらっしゃる予定の方などは、念のため、離れた場所に席を確保してくださいね!

記者の皆さんも、私なんかを撮る必要はなかですよ。
私が用意する質問に関しては、当日の17:00すぎに、このブログにアップしておきますので、その質問が取り上げられたかどうか、興味のある方だけ、取材のちょっとした材料になさってくださいませ。

公開講演会終了後、その質問に対して、科学者の皆さんがどのように答えてくださったか。
私の脳みその理解し得た情報については、すべて、またこのブログにアップしますので、皆さんも楽しみに(?)していてくださいね。
今のところ、録音については禁止されていないので、レコーダーも持って行ってみますし。

ここに集まったメールを読ませていただくにつけ、今回の学術会議の報告が、不妊に悩むご夫婦、ロキタンスキー症候群の女性たち、婦人病等で子宮をなくしてしまった女性たちに、どれだけ大きな衝撃を与えているか、痛いほど、泣きたいほど感じております。
「希望を捨てろ」と宣告されてしまう人が、一人でも少なくなるようベストを尽くしてきますね。

田原坂で死んだ、ひいひいじっちゃんの名に懸けて。
たんぽぽの写真からパワーをもらいつつ、ムカイでした。


「未来への手紙、かも」

2008年1月25日

こんにちは。
金曜日の昼下がり、皆さま、いかがお過ごしですか?
今日は、子供たちの通う幼稚園の父母会があったのですが、背中にカイロを貼り忘れて出かけてしまったことを、ここまで後悔したのは、ちょっと久し振りだったかもしれません。
寒さがじわじわ沁みてきて、いやはや、サブイボ波状攻撃でありました。
寄る年波のせいもあるのでしょうが、この冬の寒さは特別のような気がします。
皆さんも、風邪などひかれませんように、どうぞお気をつけくださいね。

さて。
今日は、ちょっとしたお知らせがあります。
このブログには、お手紙ボックスがあるのですが、その場所が微妙にわかりづらかったので、もっとわかりやすい場所に移してみました。・・・という、地味ニュースだす(笑)。
これまでは、プロフィールのページから入ってもらっていたのですが、トップページから入れるように変えたほうが、お手紙を出していただきやすいかな、と。

・・・というのは、今回の学術会議の中間(?)報告に関して、たくさんの方からご連絡があったのですが、その中に、「どこへ連絡すれば、向井さんへ直接届くのか、アレコレ迷ってしまいました」というお声があったからなんです。お世話かけてしまいました。
今日から(やや派手に)オープンした、このメールボックスは非公開ですので、どうぞ安心して、胸の内を文字になさってくださいね。

実は、なかなか返信が追いつかず、このお正月も、いきなり年賀状でお返事したりして、「まさか、お返事が来るとは思いませんでした!」という返信への返信を、何通もいただいたワタクシ。
あまりに時間が経ってからのご連絡になってしまってビックリされた方、そして、まだまだお返事できていない皆さま、ごめんなさいデス。ペコリ。

が、この学術会議の動きに対しては、早急に考えをまとめなくてはならない必要がありますので、皆さんからの意見を広く集めさせていただきたいと存じます。
1月31日に開かれる、『生殖補助医療のいま −社会的合意を求めて−』という、学術会議の公開講演会へ、ワタクシ、出かけてまいりますので、「向井、これを会場へ持って行ってくれ!」という意見や質問・疑問等があれば、それまでにどしどしお寄せくださいね。
全体重をかけて、しっかり仰せつかります故!!!

ただ、昨日、学術会議へ電話で問い合わせをしてみたところ、質問時間は40〜50分しか用意されていないのだとか(涙)。
それも、質問を受ける方法がまだ決まっていないとのことで、客席から挙手して質問する形になるのか、事前に質問事項を紙に書き、それについて、先生方が順番に答えていく形になるのか、・・・わからないんですって。

う〜ん、時間切れになったら、質問には答えてもらえないのかなぁ。
すべての質問に答えようとしてくださる先生もいらっしゃるだろうけれど、「質問を受ける時間を設けた」という事実に満足したい先生もいらっしゃる可能性、あるよなぁ。
どこぞのタウンミーティングみたいに、サクラの質問者が用意されていたりしないかなぁ。
紙に書いた質問に答える形になったら、事前に、答えやすい質問がピックアップされたりしないかなぁ。
↑ って、うがって考えすぎ? 私って性格悪いかも(笑)。
よぉし、とにかく、持っていくだけ持っていってみますね。頑張りますっ。

蛇足ですが、記者の皆さんには、「どんなに他に話題がなくて困ったとしても、会場にいる私のことを撮ったりしないでくださいっ!!!」と、めっちゃ頼んでありますので、「学術会議講堂へ行って、先生方の講演やパネルディスカッションを聞いてみよう」と思ってらっしゃる皆さん、プライバシーは守られますので、ご安心くださいね。
ちなみに、250名入る講堂の、まだ半分は席が空いているそうですよ(1月24日午後3時時点の情報です)。


それにしても。
どうして、様々な生殖補助医療の中から、代理出産のみをピックアップし、その全面禁止を法令化した後に、データ集めを開始するという順序になるのでしょうか?
法律は広く長く使われるものになるわけですから、それ自体、未来を生きる人たちへの手紙のようなものだと思うんです。
たくさんの人が読む大切な手紙を、どうか優しいものにしてもらいたいと、切に願います。
どんな法律になるにせよ、その根拠を、弱い立場の人間に理解しやすい形で、たとえば、今の段階なら、両論を併記しながら表してもらえないものでしょうか。

これは、私のごく個人的な印象ですが、東京高裁が(私たちの親子関係を認めるべきとの)決定を下した頃から、何か、妙な空気を感じるのです。
「早く、生殖補助医療についての法律を制定させなければならない。
それが難しいのなら、まず先に代理出産だけでも禁止を決めよう。
時間がかかると、世論が柔らかい方向へ動いていく可能性がある。
卵子提供や出自を知る権利については後回しだ。とにかく急げ!」
・・・と、大きな車輪が軋みをあげて動き出し、それがもう、私たちのすぐ後ろまで迫ってきているような感じ、とでもいいましょうか。

ただ、今回の学術会議の発表に首をひねっている人は、医師、弁護士、法律学者、国会議員の中にも、実は少なからずいらっしゃるようなので、あながち見当違いの印象ではないのかもしれません。

生殖補助医療に関して、たとえば、今の今、不妊に悩んでらっしゃる夫婦が当事者として声を上げるのは、非常に難しいことです。←あまりにもプライベートな問題ですから、ごく身近な友人にだって、なかなか相談できませんよね。もし、その友人に理解してもらえなかったらと思うと、一人で抱え込むしかなくて、どうしようもなくて・・・。
でも、だからこそ、(プライバシー保護を確約した上での)丁寧なデータ集積が必要不可欠なわけで、・・・それを、後づけの形に持っていくことに意味があるとは、どうしても思えないんです。

「データ集積に客観性普遍性を持たせるためには、結論を先に決めてしまってはいかん!」というのが、理系人間ムカイの聞かされてきた教えなもので、私の考え方が偏っているのかもしれません。
が、精子提供については、「もう半世紀も前から始まっていることなので、いまさら議論しても仕方ないでしょう」とでもいうような、“なし崩し的”OKサイン。
ES細胞の研究については、審議会内の意見の収束も待たず、卵子の集め方についての決まりごとも具体性を持たないまま、いきなり“急転直下的”GOサイン。
・・・本当に、これで、大丈夫なのかな? 摩訶不思議すぎじゃないですか?

話は少し飛びますが、「厚労省の開いた審議委員会が結論をまとめ、生殖補助医療に関する法律草案が国会へ提出されることになったので、・・・法令化も近いでしょう」という噂を、私が初めて耳にしたのは、確か4年あまり前のことだったと思います。

が、その草案に目を通した国会議員さんの話によれば、「(草案の)内容が理解できない議員も多かったけど、理解できる人間が読んだ感想は、“お粗末!”の一言。国会で審議されるところまで持っていくには、もっと、その必要性を説かなくてはダメなんですよ。説明会も開かれなかったようだし。そもそも、他に審議を待っている問題が山積みになっているんですからね」とのことでした。←いやはや、ビシビシおっしゃる方です(汗)。

今回の学術会議による報告書が、どれだけパワフルなものになるかは謎ですが、ただ、立法ということになると、たとえば、夫婦別姓の問題のように、「人それぞれ、求める幸福の形は違っていいのでは・・・?」という、容認世論もある場合、いくら「絶対反対!」の議員さんが多くても、なかなか決着がつきづらいものなんですって。
ちなみに、夫婦別姓については、もう20年も堂々巡りなんだとか。ふぅぅ。

長い議論も困りますが、(学術会議の段階ではあっても)短すぎる議論には、底知れぬ恐怖を感じます。
どう考えても、思いっきり微力になってしまいますが、必要充分な議論がなされる方向を目指して、ドシロウト質問をぶつけてきますね。


さてさて。
今日は、何だか難しい雰囲気になってしまったので、笑える写真もアップしておきますね。
今朝の万結弁当です。
「最近、お弁当の写真が載っていませんね」と、よく言われるので、撮ってみましたが、改めて見てみると、んまぁ、なんて、まとまりのないお弁当でしょう(笑)。

カーズのお弁当箱に入っているのは、ちょっとこげたハンバーグ、だし巻き卵、ほうれん草のおひたし、プチトマト、一口おむすび×6、すっかり色落ちしたスティッチの巾着袋に乗っているのは、生協の鰹ふりかけ、エジソンのおはし、手前には、TDLでゲットしたミッキーのマグという、キャラクターバラバラ大集合だす。
ちなみに、予備で持たせたスプーン&フォークのセットはトーマス、マグを入れる巾着はクッキーモンスター、本日のタオルはアンパンマンでした。
もひとつ、ちなみに、お絵かき用に持たせたスモックは、スヌーピーでした(爆)。

ではでは、失礼します。


学術会議への質問状、ラフ案です

2008年1月22日

こんにちは。
学術会議が報告書をまとめるのは、3月末になるのだそうで、・・・書き始めた質問状がどんどん長くなってきている向井です。
今のところ、私の感じている疑問点は、次の通りです。
まだ言葉を練っていないので、大筋を捉えて読んでみてくださいね。

そして、お時間のあるようでしたら、皆さんの心の中でも、この問題についてちょっと考えてみてください。
生殖補助医療に関する法律作りは、日本の未来を決める大切なものになると思われます。
憲法にも書かれてある、“最優先されるべき子の福祉”が、当然、この法律の原点となるのですから・・・。

日本は、すべての子を宝物として捉える国であるのか。
子を主役に据えた価値観を基に、希望ある社会を築いていけるのか。
不妊に悩むご夫婦が、実際、こんなにもたくさんいるのですから、その人たちの気持ちを充分に思いやりながら、法律が練られてほしいと願ってやみません。

学術委員の方々に申し上げたいのは、前例や科学的調査を検証するのと同等に、「もし、自分やパートナーがそうだったら」、「もし、自分の娘がそうだったら」、「もし、自分の孫がそうだったら」と、イメージを未来の方向へ膨らませながら、より多くの国民が共感できる報告書を取りまとめていただきたいということです。

さて、前置きはこのくらいにして、では、早速、書き出してみますね。


@ 代理出産が、生まれてきた子供、代理母、依頼夫婦へ、身体的精神的にどのような影響を与えるかについては、科学的に行われた調査結果がなく、不明である。よって、これから国の管理下において、臨床研究のような形で長期的にデータを集める必要がある云々とあるが、つまり、その是非を判断する科学的根拠が揃っていない現段階で、法律による禁止にまで持っていってしまっていいのか。では、今回出された「悪影響が懸念される」との見解を裏打ちしているのは、どのような調査結果だったのか。

A 私の知る限りでは、これまで代理出産を行った日本人夫婦には、医師がとても多い。婦人医、小児科医だって、何人もいらっしゃる(学術委員さんのごく身近にも!)。医学的知識も充分にあり、医療現場で、妊娠・出産というシーンをずっと見続けてきた方々が何故、代理出産を選んだのか。そして、その方々の育てる子供さんたちに、他の(自然に妊娠し、最もポピュラーな形で出産したご夫婦から生まれた、いわゆる一般的な)子供さんとの違いが見られるかどうか。それらを、絶対匿名を条件に、発表してもらうのはどうか。人の命を救うために医師になられた方々なのだから、きちんとプライバシーを守る約束を示せば、きっといい論文が出てくるはず。最初に代理出産を成功させた日本人夫婦の子供さんは、もう高校生になっていると聞くので、もしかしたら、すでに出生について聞かされているかも。

B文化的宗教的に違いがあるとしても、たとえば、アメリカで代理出産をしたアメリカ人夫婦には、その事実をまったく隠していない代理母&そのファミリー、依頼夫婦、そしてもちろん、その事実を知りつつ生活している子供たちが大勢いるので、そういった皆さんを統計調査することも行い、是非とも参考にしてほしい。トラブルが起こり、裁判になった例を伝え聞いたところで、「問題あり」と結論づけてしまう先生が多いような印象を受けるが、「学術会議」という名前の下、調査方法やその結論の導き方には、美しい説得力が必要だと思う。

C 「死亡の危険性のある妊娠・出産を、第三者に課す問題が大きい」という理由が挙げられているが、では、その“第三者か否か”を決めるラインはどこにあるのだろうと、どうしても考えてしまう。「オレの子供を産んでくれ」と言って、恋人にプロポーズする男性も少なくないと思うが、そこに“将来を誓い合う愛”があれば、「もはや、第三者ではない」ということになるのだろうか。「日本では戸籍が基準ですから」と言われるだけかもしれないが、4年間か5年間か(どっちだっけ?)一緒に暮らせば、その男女は内縁関係にあるとされ、戸籍に関係なく夫婦同然と見なされるのも事実だし、籍を入れない選択をするラブラブカップルだって増えている。たとえば、“将来を誓い合う愛”には非常に自信を持っている、私たち家族と代理母家族の関係はどうだろう? 生まれたその日から、ずっと本当の親子のように時間を共有し続けている、私たち夫婦と万里・結太の関係はどうだろう? いつか、内縁の家族関係になれる日が来たりして、・・・というのは飛躍しすぎだろうが、第三者ではいけないのなら、妊娠出産できない女性の姉妹や母親が代理母になることについては許されるのだろうか。そこには、必ずや“将来を誓い合う愛”が存在すると判断していいのだろうか。他国に比べ、決してボランティア意識が高いとはいえない日本における、“第三者”、“ボランティア”の定義も改めて伺っておきたい。←これは、“営利目的”という言葉の説明にも必要不可欠かも。

D 「家を重視する日本では、強制や誘導が懸念される」とのことだが、このことに照らし、精子提供についてはどう説明がなされるのか聞いてみたい。今回、卵子提供については「充分な検討時間がない」との理由から、結論は先送りになったが、では、精子提供については、いつ、どこで、どんな検討がなされたのだろうか。ここに横たわる男女差について、論理的な説明がなされた記録を見つけることができないのは私だけだろうか。女性は、「妊娠出産」という行為によって、人の母になることができるという。つまり、身体的ノルマが必須条件だ。が、男性は、たとえ遺伝的つながりがなくても、実際に養育にかかわらなくても、「養育の意思」さえあれば、父親になれるという。女性の持つ「養育の意思」には、何の重みもないと言われているようにも受け取れてしまうので、是非、説明があってほしい。女性が仕事を持たない時代に形成された価値観のままならば、あまりにも古臭いが、それをあくまでも通すというのなら、もっと母子家庭への保護が厚くてもいいはず・・・。

E もうひとつ、「生まれた子が出自を知る権利の確保」についても、結論が先送りになってしまった。この点については、私が学術会議に出向いた日に、同じく意見陳述した男性が詳しくお話したらしい。男性は、精子提供によって生まれた方なのだが、その事実を知り、「遺伝的父親に会いたい」という気持ちを抑えられず、とても苦しんでらっしゃるという。現在、日進月歩の勢いで研究開発されている遺伝子治療について、ご存じない学術委員はいないと思うが、髪の毛でも爪でも唾液でも、ごく簡単に遺伝子を調べられるようになる日は近い。そんな中、この権利をどう捉えていくかを先送りにしたまま、生殖補助医療について議論することはできないのではないか。

F 「本来の生殖活動から大きく逸脱している」といった理由にも、説得力を持たせてほしい。「本来」とか「基本的に」という言葉は、非常に曖昧であり、人によって捉え方に違いが出てきてしまうと思う。「本来の生殖活動とは? 親子とは? 家族とは?」という部分に軸を置いてもらわなければ、上の言葉が具体的な意味を持つことはない。ただ、「精子提供は、本来の生殖活動から逸脱していない」ということにはなるので、「卵子提供も、本来の生殖活動から逸脱していない」とされていいはずだろうという印象は強く残る。代理出産と、精子提供、卵子提供を、それぞれ別の場所で議論したいということなら、それぞれに対する見解を繋ぐ言葉を用意してほしい。「代理出産は、代理母の身体に危険を課す」というのなら、「卵子提供は、提供者の身体に危険を課さない」のか。「代理出産で生まれた子供を、引き渡したくないと言う代理母がいるから禁止した方がいい」というのなら、「精子提供をしたが、その後、自分では家庭を持たなかったため、やはり、あのときに生まれた子供に一目会っておきたい」という事態には、どう対処するつもりなのか。法律を作るには、将来を見据えたビジョンが必要であり、そのためには生殖補助医療全体を見渡した見解を示してもらわなければならないと思う。

G「胎児に障がいがあった場合の解決が当事者間の契約だけでは困難」という理由については、逆に聞きたい。私たち夫婦に関しては、子供にどんな障がいがあったとしても、必ず育てていく決心があった。「もし、胎児に障がいがあったら・・・」という点においては、他のどんなご夫婦や(未婚の)妊婦さんも覚悟することだと思う。子供に障がいがあってもなくても、自分のお腹を痛めていてもいなくても、その養育を放棄してしまう親(もしくは保護者)は存在するが、では、代理出産で生まれてきた子に関して、どんな「当事者間の契約だけでは解決困難な問題」があったのだろうか。それが他の、いわゆる一般的な方法で妊娠出産に至ったケースと比べて、どれだけ難しい状況を引き起こしたのだろうか。これから代理出産に挑戦しようとしているご夫婦が、ご自分たちの気持ちをしっかり確かめておくためにも、そういった具体的な例を示してほしいと思う。また、この国が、親の愛情を受けることなく過ごさざるを得ない環境にある子供たちを、どれだけ守ろうとしているかについても教えてもらいたい。里親になろうとしたり、養子縁組をしようとした際も、この国の法律は決して優しくなかったので・・・。

H「海外で代理出産をしようとする夫婦に対しても、処罰することになろう」との意見もあるそうだが、代理出産を許している国・州において、厳格な手続きの下に代理出産を行った日本人を処罰する根拠を示してほしい。日本では、車の右側通行は禁止されているが、日本と反対の右側通行を定めている国に滞在中、車を右側通行で運転していた日本人を成田で待ち受け、道路交通法違反として罰するようなものだろうかと想像してしまう。そもそも、代理出産したかどうかを調べる方法などあるのだろうか。海外で赤ちゃんを産みたいという女性が増えてきているが、そうした女性も含め、国際線で帰ってきた赤ちゃん連れの女性を、空港の別室に呼び、出産の形跡があるかどうか、内診台に乗せて調べてみるとか。・・・ものすごいセクハラになりそう。また、処罰の程度について、どう取り決めるのかも聞きたい。代理出産でしか遺伝的つながりのある子を持てない女性と、代理出産をしなくても赤ちゃんが産める可能性のある女性では、罰の重さが違ってくるのだろうか。心臓や腎臓などの具合が悪く、医師から出産を止められている女性が無理をする事態を招きはしないだろうか。・・・結局、より神経質に隠れて代理出産にトライする夫婦が増えるだけなのではないかという声も多い。病気に罹ってしまっても、誰にも打ち明けられない時代がやってきてしまうのだろうか。

I これまで、代理出産が胎児に与える影響についてのデータはないという。が、代理出産等で生まれた子供が、その後、精神的にどのような影響を受けるかについては、ある程度の調査がなされたと聞いた。8月の学術会議中、慶応大学の産婦人科医師が質問に答える形で発表していらしたが、それは、慶応の生徒(私の記憶が正しければ、高校生と大学生)をアトランダムに選出し、その子たちに、「もし君が、ご両親が生殖補助医療を受けた結果として生まれた子供だった知ったら、どのように思うか」と聞く調査であり、それ以外の調査は実現不可能だったという。そうした調査から導き出せる結果もあると思うが、それなら、家も近いし(笑)、うちの子供たちを調査したらどうだろう。かなり踏み込んだ調査になる可能性も考えられるので、実際にどんな調査が行われるのか、まず(打たれ強くなっている?)我が家がモルモットになりませう。「たられば」以外の調査の充実も図ってもらわなくては、制定後、何十年も使われるだろう法律を作ることはできないはず。言うまでもなく、私たちとパートナーを組んでくれた代理母も協力を約束してくれているので、どうぞ!

J 最後に、国の厳重な管理下で、代理出産に挑戦できる夫婦が選ばれるというのなら、その選考方法や予定人数を是非とも教えてほしい。もうすでに、私の元へ子宮をなくしてしまった女性から連絡が集まってきているが、そこに夢を持つことで、気持ちを奮い立たせ、病気と向き合うことのできている方々は少なくない。一縷の希望を持てるか、持てないか。たったそれだけと言われるかもしれないが、本当にたったそれだけで、人間はとてつもない力を発揮することも、あっという間に生気を失ってしまうこともできる。「子宮がない人は、どう頑張っても母親にはなれないのよ。いい加減に諦めなさい。法律で決めるわね」と、人間が人間に向かって言うことの、なんと恐ろしいことだろう。人を救うために炎に飛び込む消防士や、登山隊の夢を後押ししようと命をかけるシェルパ、映像で皆を感動させようと危険を引き受けるスタントマン・・・。そのような人たちと代理母の間に、どのような線引きがなされようとしているのか。その部分に関しても解説があってしかるべきだと思う。


・・・と、今のところ、一応、ここまでです。長かったですか?
子供たちが寝ている間に急いで書いたので、かなりマヌケな文章ですが、学術会議の報告書は、こんなシロウトの質問に答えてこそ、説得力をメキメキ持つはずなのでありますよ!

1月31日には、学術会議が、市民の“意見を聴く”公開講演会を開くのだそう。
あれ? 公聴会を開いて、一般市民から“意見を集める”って書いてある新聞もありますね。

私も時間の許す限り出かけて行って、アレコレ質問してみたいと思っていたのですが、・・・はて、どんな形になるんでしょう?
質問時間とかが、思いっきり区切られている可能性あり、かも。←8月の会議の際も、委員長先生が話をざくざく区切ってこられるので、実は、しゃべり続けるのに気合が要ったムカイだったっスよ(汗)。

う〜ん、ちょっと問い合わせてみた方がよさそうですね。
ふぅぅ、今日はこのへんにしましょうか。

あ、遅ればせながら、私の今年の目標は、「ベストを尽くす」です。
元旦にDVDで観た、『世界最速のインディアン』の中に出てきた言葉が、すっごく気に入ったんです(もちろん、映画ごとナイスでしたよ!)。

ある人の墓石に刻まれていた言葉なんですが、
「He did his level best(彼は最高によくやった)」って、素敵じゃないですか?

私も墓石に、「She did her level best」と、ダンナか友人に、・・・いえ、本当のことを言うと、できることなら、子供たちに彫ってもらいたいにゃ〜。
そうしたら、どんなに嬉しく千の風になれるかしらと思ったら泣けてきた、そんな一年の計だったのでございます。


「もう少しよく調べてみます」

2008年1月18日

こんにちは。
新聞、読みました。
「『代理出産全面禁止の方向へ』BY学術会議」という記事です。
先週末は、「ポジティブな結果が出るらしい」という噂が立ったりしていたのですが、・・・私としては、悲しいことに予想的中でした。
(まだ読んでらっしゃらない方は、朝日新聞朝刊の記事がわかりやすいと思います。)

日本って、変わることを本当に怖がる国なんだなぁ、というのが第一印象。
これから、発表内容等をしっかり読んで、また自分の考えをきちんとまとめてみたいと思います。
が、実際の私たちの生活には、あまり変化はないのではないかと感じています。

新しく制定される法律に、罰則が入るのなら、少し後退。
ただし、国内に斡旋業を行っている会社はないと思いますし、海外で治療を受けたいと考える方を拘束する法律までは作れないのでは・・・?

その一方で、調査のために、国が厳格な条件下で審議した上、代理出産にチャレンジすることが許される夫婦も出てくることになると書かれていますから、こちらは少し前進と言えそうです。

“たとえ”が飛躍してしまうかもしれませんが、「調査のための許可」と聞いて、「調査捕鯨」を思い起こす方も多いかもしれません。
調査が調査として成り立つためには、ある程度の数量が必要になることは間違いないですよね。
代理出産の与える、子供、代理母家族、依頼夫婦への影響を、今後20〜30年に渡って調べたいというのなら、かなりの人数のチャレンジが認められることになるのではないでしょうか。

時代とともに移り変わっていく人々の気持ち、社会的価値観を背景にしながら、そういった調査の結果を学術的に導き出すということになるのなら、これは、・・・今の今、涙を流しながら悩んでいるご夫婦にとって、希望の道筋になる可能性が大いにあると思います。
・・・実際、どうやって、そういった夫婦を選ぶのかは謎ですが。
一方は処罰、もう一方は国が後押しするというのですから、その線引きについては、詳しく教えてもらっておかなければなりませんね。

学術会議が正式に、見解をまとめるのは今月末とのこと。
それまでに、私、学術会議に質問状を出してみますね。
私の感じる矛盾点について、どのようなロジックで結論を導き出したのか。
是非、その部分に対する返答を盛り込んだ見解発表にしていただけるよう、・・・やってみますね。
無視されるかもしれませんが(笑)。皆さん、お忙しいでしょうし。

ただ、学術会議は、内閣府からの予算で回っているはずですから、一国民として、質問しても怒られたりはしないはずです。
私も、学術会議に呼ばれて意見陳述しに出かけたわけですが、そのときもらったお金は、内閣府の封筒に入っていましたから。←速攻で募金箱へ入れてしまったので、よく覚えていませんが、確か1万7千円あまりだったような・・・。

ではでは、今日はこのへんで。
希望を捨てずに、自分なりに頑張ってみようと思う、四十路主婦でした。

P.S. ロキタンスキーのMちゃんへ。
   まだ諦めないで。道はあるかもしれないよ。
恋してね、お願いっ!!!!!

 


「巨大タコと私!」

2008年1月16日

帯広の友人に教えてもらい、「ふわふわランド」へも遊びに行ってきました。
市民体育館(?)のようなスペースに、空気で膨らませた巨大滑り台がいーっぱい置いてあって、うちの子供たちも大喜びでした!

私の後ろに写っているのは、その中でも一番大きな遊具。
「体長50mほどのタコに巻きつかれ、沈没しそうになってしまった海賊船から、危機一髪、滑り台で脱出の巻(私が勝手に命名)」であります。
こうして、めいっぱい身体を動かせる場所を作ってもらえると助かりますね。


「正しくは、“おおぞら”でした」

2008年1月16日

先日のブログに、「スーパーあおぞら」と書いてしまいましたが、正しくは、「おおぞら」の間違いでした。すみません。
実は、子供たちへも、「スーパーあおぞら」と、しつこいほど教えてしまった後でして、・・・いくら、「ごめんね。間違ってた。本当は、“おおぞら”だったの」と言っても、「ちがう! あ・お・ぞ・ら!!」と、言い張られてしまって参っております。とほほ。

この写真は、帯広駅のホームにて、走り去っていく「スーパーおおぞら」の姿をうっとりと眺める男3人の背中であります。
ちなみに、子供たちがかぶっているのは、ディズニーランドでゲットしたミッキーのニット帽。
他の帽子は全然かぶってくれないのですが(無理にかぶらせると、必ず10秒以内に、ダチョウ倶楽部の上島さんよろしく、脱いで地面に叩きつけてしまうほどの帽子嫌いなんです・・・涙)、この帽子だけは何故かお気に入りで、旅の間中、ずーっとかぶり続けていたのでした。

北海道では、帽子や耳あては必需品ですね。
我が家も、釧路空港へ降り立ってすぐ、近くの大型スーパーへ行き、雪遊び用のつなぎや、雪が中に入らないように作られている手袋&長靴、かわいい耳あてなどを、フル装備でゲット。
東京で買うより、ずっと品揃えも豊富だし、なまら安いしで、ついついスーパーに長居してしまったほどです。

ごまちゃんが2匹ついた、かわいい耳あては、もっぱら私が使うことになりましたが、・・・昔々の、耳あてをしながら、自転車をすっ飛ばして駅に向かっていた高校生ムカイの気分に戻れて、ちょっぴり楽しかったですぅ〜(笑)。

しかし、ここのところ、本当に寒さが厳しくなっていますので、北海道はもちろん、東北・北陸、そして山間部にお住まいの方は、どうぞお気をつけになってくださいませ。
雪が多いと、子供さんたちの遊び場もなかなか確保できないかもしれませんね。

あ、そうだ。
次は、帯広でお邪魔した、雪国の子供たちの遊び場写真をアップしますね。


「今年もよろしくお願いします!」

2008年1月11日

あけましておめでとうございます。
新年一回目のブログ更新が、こんなに遅くなってしまってスミマセン。
・・・皆さん、元気にお仕事、学校、家事育児に復活なさっていらっしゃるでしょうか。
何だか、どんどんお正月気分に浸れる時間が少なくなっていくような気がしますが、もしかして、これが年をとるってことなんでしょうか。
ロングコートを着ると肩が凝ってしょうがないし、カイロを貼りだしたが最後、すっかり手放せなくなっちゃってるし、ササクレがなかなか治らなくなったし・・・(笑)。

さてさて。
この冬休みは、子供たちを連れ、友達たちも誘って、北海道を旅してきました。
阿寒湖へ行って、温泉に入り、ワカサギを釣り、釧路から「スーパーあおぞら」に乗って帯広へ移動、十勝川温泉へ行って、また温泉に入り、そり遊びをし、焼肉を食べ、・・・と、思いっきりエンジョイしてきた高田家であります。

子供たちは、雪に大興奮!
事前に、トーマスのDVDの、ソドー島が雪に覆われているシーンを重点的に見せておき、期待感を充分に煽っておいたので、んもう、大変でした。
乗っている飛行機が釧路空港に着陸しようとするあたりから、叫んでいましたから。

「ママ、見て! 雪、雪、雪だよ」
「とーた、こっちにも雪あった。うわ! あっちにも雪いっぱいあったぁ」
と、大声で言うので、機内のお客さんもクスクス笑っていたのでした。←温かく見守ってくださり、ありがとうございました♡
釧路はしばれる割には、雪の少ないところなんですけどね・・・。

「トーマスは、雪崩に突っ込んだんだよね」
「パーシーは、寒くて“トゲトゲおばけ”になっちゃったんだよね」
「貨車たちが雪で滑って、ドーンって、落っこっちゃったんだよね」
・・・とまぁ、雪といえば、ソドー島情報しか持っていなかった子供たちにとって、寒いときに寒いところへ繰り出す旅は、とてもよいものだったのではないかと思います。

うわ・・・。
あの、パソコンの調子がとても悪いので、今日はこのへんで、一度アップしておきますね。
ちなみに、この写真は、阿寒湖上でワカサギをゲットした、鹿児島の血100%&埼玉育ちの四十路主婦、会心の笑みでございます。